トマス・モアのユートピア第2章{都市、特にアモーロート市について]

最初にユートパス王がユートピア島を「征服した」。最初に都市計画の原案をたて、ちょうど現在のような形にした。この島の征服以来、1760年の永きに亘る。

ユートピア島には、54の壮麗な都市(州都)がある。

首都はアモーロートであり、市の四方は幅の厚い、高い、しかもやぐら堡塁ぼうるいのずらりと並んだ、城壁をもってめぐらされている。

家屋はこれまた壮麗な建築で、街路の端から端まで、歯のごとく整然と少しの切れ間もなくならんでいる。家々は一種の漆喰を使って堅牢に作られている。

どの家にも入口は二つある。一つは表通りへ、もう一つは裏の庭へという風に。どちらの入口も両開きになっていて錠もかかっていなければかんぬきもおろされていない。それは、家の内には私有のもの、つまり誰々個人のものといったものがないからである。家そのものは十年ごとに抽籤によって取換えることになっている。

家の庭の手入れは各人、各町内間の競争といったもので、整えられる。


都市、特にアモーロート市について
役人について
知識、技術および職業について
彼らの生活と交際について
彼らの旅行、および巧みに説かれ、賢く論ぜられたことども
奴隷、病人、結婚その他
戦争について
ユートピアの諸宗教について


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