トマス・モアのユートピア第2章の概要

都市、特にアモーロート市について:ユートピアは整備された54の都市からなる。

役人について:家族長、市長、市会の仕組み。

知識、技術および職業について:農業、手工業と高い生産性の仕組み。

彼らの生活と交際について:国土政策と市場と食生活。

彼らの旅行、および巧みに説かれ、賢く論ぜられたことども:移動の自由と制限。公益と金銀の価値と蓄積方法

奴隷、病人、結婚その他:奴隷の役割、福祉制度。

戦争について:負けない戦いのための戦略。

ユートピアの諸宗教について

トマス・モアのユートピア第2章[ユートピアの諸宗教について]

ユートピア人は、信じる所が違っていても、全世界の創造者であり支配者である唯一の神がこの世に存在するということを信ずる点においては、全く同じ立場を取っている。この神を彼らは「ミスラ」と呼んでいる。

「トマス・モアのユートピア第2章[ユートピアの諸宗教について]」続きを読む

トマス・モアのユートピア第2章[戦争について]

戦争を起こす要件

戦争や戦闘は野獣的行為として大いに嫌い呪っているし、戦争で得られた名誉ほど不名誉なものはないと考えている。戦争を起こすのは以下の四つの要件のいずれかの場合である。一つに自分の国を守るため、二つに友邦に敵軍が侵入してきた場合や、友邦が他の国から金銭的な損害を与えられた時、三つに、圧制に苦しめられている友邦国民を武力に訴えてでも、その虐政の桎梏(しっこく、束縛)から開放してやる場合である。そして、前述の外地に都市を作る時に先住民から土地の供用を拒まれた時である。

「トマス・モアのユートピア第2章[戦争について]」続きを読む

トマス・モアのユートピア第2章[奴隷、病人、結婚その他]

奴隷

奴隷には3つの種類からなる。

一つ目は、他国にあって、凶悪な犯罪をしたために、自由を剥奪されたものか、死刑の宣告を受けたもので、ごくわずかな代価で買われることもあるが、大抵は無償で連れられてくる。この種の奴隷は年中無給で労役に使われ、足枷まではめさせられている。

「トマス・モアのユートピア第2章[奴隷、病人、結婚その他]」続きを読む

トマス・モアのユートピア第2章[彼らの旅行、および巧みに説かれ、賢く論ぜられた事がら]

移動の自由と制限

居住都市内

自分の住んでいる都市に属する田園や田舎を散歩したい場合は、父親の快諾と妻の承諾が必要である。ただし、どんなところへいっても、やらなければならない自分の仕事を済まさないと食事にありつけない。ぶらぶらと時間を空費する自由は許されていないのである。

「トマス・モアのユートピア第2章[彼らの旅行、および巧みに説かれ、賢く論ぜられた事がら]」続きを読む

トマス・モアのユートピア第2章[彼らの生活と交際について]

家族のなりたち

都市は一家眷属からなる世帯でなりたっている。女子は法定年齢に達するとたいてい結婚して婚家に行く。男子は子々孫々に至るまで自分の生家に留まり、最年長者である家長にしたがう。ただし、家長が老齢で耄碌すれば、その次の年長者が家長となる。

妻は夫に、子供は親にそれぞれ仕える。年少者は年長者に仕えるのである。

「トマス・モアのユートピア第2章[彼らの生活と交際について]」続きを読む

トマス・モアのユートピア第2章[知識、技術および職業について]

農業

農業は男女をとわずユートピア人全般に共通の知識であり、みなこの道における熟練者である。

学校では従来のしきたりや規則を教わるいっぽうで、地方から都市近郊に遊びがてら連れ出され、実際に自分たちで体験的に習得する。

「トマス・モアのユートピア第2章[知識、技術および職業について]」続きを読む

トマス・モアのユートピア第2章[役人について]

家族長・主族長

30家族ごとに一人の役人が毎年選出され家族長と呼ばれる。なお、家族長は男である。

10人の家族長は、一人の役人の下にたち、その役人は主族長と呼ばれる。主族長も毎年選挙で選ばれる。

結果、一人の主族長の下に300人の家族が存在する。

「トマス・モアのユートピア第2章[役人について]」続きを読む

トマス・モアのユートピア第2章{都市、特にアモーロート市について]

最初にユートパス王がユートピア島を「征服した」。最初に都市計画の原案をたて、ちょうど現在のような形にした。この島の征服以来、1760年の永きに亘る。

ユートピア島には、54の壮麗な都市(州都)がある。

「トマス・モアのユートピア第2章{都市、特にアモーロート市について]」続きを読む

  • entry94ツイート
  • Google+