PESOモデルで見たCC Landscape

CC(コーポレートコミュニケーション)において、企業が発信する情報は、さまざまなルートを通ってステークホルダーに伝わる。
その流れを大きくPaid,Earned,SHared,Ownedに分けて考えていこうとするのがPESOモデルである。
ここでは、PESOモデルの情流構造に存在するプレーヤーについて考察する。CCPlayer.jpg

上の図は、PESOモデルを基盤にしたCC世界のプレーヤーの枠組みを示している。順に見ていく。

FACTの生成。

企業コミュンケーションの内容は様々である。既存商品や新たに提供する製品やサービス。財務状況や株式市場における自社のポジション。人材確保のための情報。社会貢献活動にかかわる情報など様々である。

それらの事実は企業活動の上でおのずから生成されてくるものであるが、その情報をステークホルダーにわかりやすく、説得できる形で発信するために、それを裏づけ・補強するための付加情報が必要となる。

たとえば、新製品の市場での位置づけを明示するために市場調査データが必要であろう。消費者のニーズに対する裏づけが必要であれば適した母集団に向けたアンケートが必要であろう。これらのFACT生成を助ける企業が存在する。

コンサルティングファーム

企業とメディアまたは、企業とステークホルダーとの間には、コミュニケーション活動を総合的にサポートする企業が存在する。マーケティング・コンサルティング、コミュニケーション・コンサルティング、PRコンサルティング、デジタル・コンサルティングと呼ばれる企業群である。

PaidMediaの企業群。

広告領域には、いわゆる広告代理店から、メディアまで様々な機能をもった企業がある。デジタル広告領域については、Display-Ad LandscapeやNative-Ad Landscape、Mobile Landscapeといった図でそれぞれ100社から数百社がまとめられている。

Earned Mediaの企業群。

ここには、新聞社、放送会社、出版社などのパブリシティ先である伝統的商業メディアが存在するが、媒体社にとらわれないライターや、アナリスト、ブロガーやインフルエンサーもこの範疇に存在する。そして、それらの執筆者にニュースリリースを配信する企業やブロガー/インフルエンサーリレーションを支援する企業が含まれる。

Shared Mediaの企業群

企業/ブランドにとってのShared Mediaは、SNSや情報共有サイトなどのソーシャルサービスでフォロアーや友達になってくれて、自社に一定のエンゲージメントを明らかにしたステークホルダーに対してダイレクトに情報を発信していく場所である。それらのサービスへの投稿を管理するツールを提供する企業が存在する。

Owned Mediaの企業群

Owned Mediaはwebサイトなどのデジタルメディアに限らず、サポートセンターのオペレーターや店頭販売員などの人的リソースも含まれる。webサイト関連に限って見ると、コンテンツ制作支援企業、CMSなどのソフトウェア提供企業、クラウドソーシングサービスや、自社サイトへの来訪者それぞれに適したコンテンツを表示するためのレコメンドサービスが含まれる。

モニタリング

間違いのないコミュニケーションを続けていくためには、発した情報がどのように受けとめられているのかを確認するフィードバックルートが必要である。特にShared Mediaを通じた拡散状況は、それが企業側にとって制御不能なだけに、モニタリングは重要である。そういった観点で各種のソーシャルリスニングサービスが提供されている。また、webサイトの分析サービス、自社のイメージや商品などを継続的に評価してもらうための会員制モニター、マスメディアへの掲載状況を確認するClippingサービスやメディアデータベースなどがこの範疇に含まれる。

以上をLand Scapeにしたのが、下記の図である。

PESO_Landscape.jpg

お断り

掲載されているブランドは、その一部を示したものです。日進月歩の今日新しい企業やサービスが現れてくることをお含みおきください。

それぞれのロゴマークに使用について、各企業に許諾を取っておりません。これは、当ブログエントリがそれぞれの企業を誹謗中傷したものでなく、企業活動の何らかの妨げになるものではない、と考えているからです。

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論文:玉川俊哉「PESOモデルによるメディア把握の有用性に関する一考察―ネット炎上事象を題材にー」広報研究第21号,日本広報学会,2017/3。はこちら ※pdfへ直リンクです

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